おくんち
御神幸行列(寺内・美奈宜神社)  

              甘木市指定無形民俗文化財  昭和49110

1022目の寺内・美奈宜神杜の秋の大察(おくんち)に奉納されます。
 御神幸行列が参道を下り、寺内橋をゆっくりと優雅に渡るあたりが最も良い見どころで、その姿は秋空と佐田川の清流、山々の緑によく映えて見物の人々を魅了します。

行列 獅子3対.はぐま(毛槍)
4組・鬼8匹・恵比須・大黒
.猿・大太鼓・小太鼓・旗流
・楽・神輿からなり、総勢約

200
人。

羽熊(はぐま)一式…高張提4 
挟箱
2 長柄1 台傘11×4

羽熊(毛槍)511 鬼2                                             



蜷城の獅子舞(林田・美奈宜神杜)'  

               県指定無形民俗文化財  昭和51年4月2日

 美奈宜神杜の神幸行事に奉仕する蜷城の獅子舞は有名。胴と脚をショロで編み、長田・鵜の木の若者たちは里の豊作を願い、厄を祓う。

 筑後川沿いに耳納の山も近い。川蜷のお話。水害の語りを伝える稲穂の波に上り旗・笛・太鼓。



 1021日の林田・美奈宜神杜の御神幸に奉納。この獅子舞の特徴は、筑前地方に多い伎楽系統の獅子舞とは違って、舞楽を伴わず、芸能的なところが少ないところです。
子供達の頭をかむと病気を除き、獅子が勇猛に暴れれば豊作になるというような信仰に、祓いの獅子の姿がよく伝えられています。
 この系統の獅子は、筑後川中流の両岸各地に伝承されたものですが、現在に至るまで本格的な形を残しているのは、この蜷城のものだけです。
 神幸祭は、秋月種時(秋月氏14代)が永正6(1509)に杜殿を再興した際に御輿や旗を奉納して以来、無病息災と五穀豊穣祈願の祭りとして受け継がれてきました。

子供太鼓 巫女の舞  





鵜の木の獅子舞


獅子 獅子はライオンが神化したもので、中国では神や仏を守護し、悪霊   を退散させるカを持つとされています。日本へは伎楽・舞楽の申で伝   来したため、芸能面が強調されて人々に親しまれてきました。


長田の獅子  鵜の木の獅子



舞姿 雄雌2対の獅子で構成。胴体をシュロで編み、獅子役の脚絆にもシ   ュロを使用します。各獅子には「郷社(ごうしゃ)」と呼ばれる紋付羽   織姿の30歳前後の男性が1人つきます。獅子の全貢任を負う役です。
      この他に獅子を経験した若者「世話人」が2人、口取りをして暴れまくる獅子を押さえます。獅子役2人で1頭につき6人構成。



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