2 城跡

 秋月周辺には中世以来の古城跡が数箇所知られている。これらのうちには呼名や伝説だけのものもある。遺跡として確認されているものは、中世秋月氏時代の古処山城・荒平城と近世秋月藩の秋月城である。


  古処山

秋月氏の居城で海抜850m余りの古処山頂西寄りの地にある。ただ町から離れ、城と城下町とが一組としては機能しにくいので、古処山城は戦時の籠城地であったのではないかと見られている。

夏 霊峰古処山 (古処山城九合目付近) 春 霊峰古処山



  荒平城

 町の東北に接する海抜200m程の丘陵上にあり、山頂をめぐる二重の空堀や家臣屋敷といわれる平坦地も山上に残っていて、豊臣秀吉が当地を平定した時の滞在地と伝えられている。


荒平城 (右 鉄塔下、道路橋右 本丸)



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