第十三番  普明山  千徳寺  臨済宗
三井郡北野町十郎丸2072

    
 千徳寺は天喜年間(1054)の創立で、元は北野天満宮の官寺であった。本尊の聖観音は菅公ご在世当時の御持仏で、行基菩薩の作と伝えられている。
 国守草野長門守の信仰厚く、応永年間(1394)に千徳寺は観音免地とされ、田畑約五町を寄進されている。後の天正年間には古賀城主、岩橋麟可の菩提寺となった。
 筑後地区の他の寺院と同様に、千徳寺も島津侵攻の兵火にかかっているが、後に孝堂禅師によって再興され、さらに文久三年には栄叟和尚によって復興された。
ご詠歌      この寺に 詣できたのの ほととぎす ひとこえ聞くも ちぢの幸い


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