金子文夫コレクシヨン


吉井町の歴史と文化が、今でも生き生きと残っている裏舞台には金子文夫さんの存在があります。金子文夫資料展示館は、古美術収集家や郷土史研究家としてその名を知られる金子さんのありとあらゆるコレクションをのぞきみることができる空問です。

無尽蔵のコレクション
世の中のもの全ては
つながりがある

代々家に伝わる美術品があったこことがコレクションを始めるきっかけとなり、16歳の旧制中学校の頃から、浮世絵、書、髪飾り、切手、郷土玩具、、ありとあらゆるものをテーマなく集めていたとか。 「世の中に存在するものは全てなんらかのかたちで連鎖性があります。あるひとつ全に何かが生まれるわけではない。過去の歴史や文化があって・初めて現在があるんです。だから私は帽子ひとつにしても捨て切れない。近頃では合理、便利性を追求するあまり、役に立たないものは捨てっちまえという風潮になりつつあるのではないでしょうか。いろんなものが発展・成熟していく様を見たり見極める目を養ってくれる上で非常に大切なことだと思うのです。私が集めたものの中には、良いものもあるだろうし、そうたいしたことのないものも混じっているかもしれません。しかし、一度惚れて手に入れたからにはそう手放そうと思いません。 自分なりに満足して持っているものばかりだから、ずっとかわいがっていきたいんです」

●金子文夫資料展示館

かたちあってもなくっても

金子さんが集めたものはものばかりではありません。民俗歌謡、伝承語、方言。言葉や文化、消えゆくそれら全てのものが、金子さんの手で集められ、今に活かされています。飾るスペースがいくらあっても足らないほどの無尽蔵のコレクションを秘めた資料展示館です。

開館時間     9時30分〜17時(入館は16時30分まで) 休館日      月曜日12月29日から1月3日 入館料      大入200円子供100円(10名以上団体割引)

左/考古資料、民俗資料、金子家の遺品などコレグションは数十万点に及ぶ。 上/浮羽群郷土史会会長をはじめ歴史や文化に関する要職につくこと数しれ}ず、 平成3年には地方文化功労賞を受賞した金子氏。まち中でご本入に会ってコレクション談議を聞けることも。

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