第20回 久留米ん町探検隊  三国丘陵の三沢遺跡と古墳巡り ハイキングコース

 実 施 日 :2018年10月20日(土曜日)

*日時: 10月20日(土)9時00分受付開始・9時半出発,13時解散
*参加費:1,000円 (弁当、お茶、保険付き)
*参加人数:25名  
                          
*内容:三国丘陵の三沢遺跡を探り(さぐり)、古墳を巡り(めぐり)
 秋路を健康増進のためのウオーキング(さるく)でした。

*集合:西鉄三国が丘駅西側ロータリー  約5`、3時間の行程
 
三国が丘駅〜@三沢遺跡〜A津古1号墳〜B津古生掛古墳〜C三国の鼻1号墳〜

D井の浦1号墳〜E横隅山古墳〜F小郡市埋蔵文化財調査センター 昼食
  

西鉄三国が丘駅で参加者記念撮影

  
 
高木隊長による本日古墳巡りの説明 

 
 

まずは準備体操で体を解します。

  
 

西鉄三国が丘駅は1992年3月25日に新設されました。


 
福岡県指定史跡の三沢遺跡は弥生時代の集落遺跡です。


三国丘陵

三国丘陵は九州縦貫自動車道を造る際の
確認調査によって発見されました。市民による保存運動が起こり、
1978年に約11haが福岡県指定史跡として保存されました。


三国丘陵

遺跡が存在する丘陵地帯は三国丘陵と呼ばれ、標高30mから40mの
小さく低い丘が続いています。弥生時代の前期から中期にかけて、
これらの丘に連なるようにムラが作られました。

 
 

「三沢遺跡」は、今から約2200年前、弥生時代中期の集落があったとされる場所で、
小郡市北部から筑紫野市に至る全国的にも有名な三国丘陵の中心地です。

 

三沢遺跡

 三沢遺跡はこの辺りで中心となるムラの一つで、
丘陵の四つの尾根上で竪穴式住居や貯蔵穴が見つかりました。

 

九州歴史資料館
 
九州歴史資料館は、昭和48年開館で、もともとは福岡県太宰府市にあったのが、
平成22年に小郡市三沢へ移ってきました。小郡市には多くの古代遺跡が所在し、
特に弥生時代の遺跡が多くあります。 新館の建物も県指定史跡「三沢遺跡」に
隣接しており、駅から来るとこの遺跡の中を通って資料館へ出るようになっています。。

 
 

ムラの後の様な所を通りぬける


三国境よりの旧小道 今はみくに野団地

 
   
津古1号墳

墳丘は鍵穴のような形をした日本独特な形式で前方後円墳と呼ばれています。
 墳丘の規模については資料が不足しているため複数のデータが明確ではありませんが、
後円部の径24mで、前方部の最大幅は12mを測り、墳丘全長は42mとなっています

 
   

古墳時代前期の3世紀後半〜4世紀にかけて100年の間に4基が集中して築造されました。

 

前方部をほぼ真北に向け南北42m後円部24m、前方部18m 前方後円墳

 

団地造成により現在は1号墳しか残っていません。

 
 
津古生掛古墳跡

古墳そのものは、住宅地の造成のよって残っていませんが、築造は3世紀後半頃、
津古2号墳に続くと考えられている前方後円墳です。現在の地形より20m高い位置に
あり、古墳の周囲には方形周溝墓、円形周溝墓や土壙墓などが多数造られていました。

 この古墳から出土した中国製の方格規矩鳥文鏡や、短い前方部に飾られていたと
考えられる鶏型土製品、この地域の有力な首長とその家族や近親者が埋葬されたと
考えられています。


 
 

小郡市三国が丘の住宅は、道路の幅が広くゆったりとした構えで高級感があります。

 

三国の鼻1号墳

 古墳は県道の造成により無くなっていますが、今の高さより20mも高い丘陵に墳丘があり、
小郡最大の前方後円墳がありました。時代は4世紀中頃の築造と考えられています。

 

津古古墳群の中では、1番新しい古墳です。古墳の大きさから、
この地域で最大の権力を持つ人物が埋葬されていたと考えられています。

 
三国の鼻1号墳は、筑紫平野北部を見渡す事が出来るとても眺めの良い場所です。

 
井の浦近隣公園

三国が丘駅前にある井の浦近隣公園は、井の浦堤に突き出した
ような形の公園で、昔は鴨の群れが押し寄せてきていたそうです。


井の浦1号墳

この遺跡は、弥生時代から古墳時代にかけての複合遺跡であるが、盗掘を受けている。
この古墳は、独立した丘陵部の最高所に墳丘をもつ径24〜25mの円墳で、
周囲には約3m幅の周溝が巡らされています。古墳時代後期の6世紀後半の構築


眺めが良い なだらかな傾斜地

 
 
横隈山古墳

 横隈山古墳は三国が丘の真ん中にある標高47mの丘陵頂部にあります。
市民を中心とした保存活動により1973年に測量調査が行われて保存されています。


 
小郡市埋蔵文化財調査センターへ

 

道路の表示

 

埋蔵文化財調査センターは、市内の遺跡から出土した資料の整理・収蔵を行い、
また展示室や研修室を設けて、さまざまなイベントが企画されています。

 
 
ニ階の研修室を借りて、昼食のお弁当とお茶で生き返りました!


美味しいお弁当 疲れも癒やされました

 

高木隊長より 今期で終了する旨の報告
 

最後にみんな揃って記念撮影



久留米ん町探検も今回で20回節目の最終回

秋晴れの中いよいよ最終回となりました。高木隊長の綿密な下調べのお陰で

皆さんも心待ちにしていたような有意義な探検でしたが、何時かは来る時です。

高木隊長永い間お疲れ様でした。何でも無かったような所が実は歴史的に

貴重な場所だった事を認識させて頂きました。この功績は大きいものがあります。

次の機会何か良いアイデアがあればお知らせ下さい。また楽しい集いをしたしましょう!

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