第十九番  海東山  日輪寺  臨済宗
久留米市京町6

0942-33-4997

    
 筑後三十三所観音霊場第十九番札所の観音堂は、寛永二十年(1643)に建立。観音霊場本尊の聖観音は安徳天皇の守り本尊であったと伝えられ、かっては城内二ノ丸にお祀りされていた。文禄年中にキリシタン大名小早川秀包が国内の仏閣ことごとくを破壊しようとしたとき、文叔和尚がこの仏様を高良社に隠し、後に日輪寺に安置したという逸話が残っている。
 日輪寺の境内は小さな丘陵地になっているが、これは5世紀頃の前方後円墳である。また山門は篠山城の西門を移築したものである。
ご詠歌 あわれみて ふたつの海の 世の音を 静かになして 救いたまえや


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