田主丸町誌


九州一の大河筑後川と緑豊かな耳納連山に育まれた山紫水明のふるさと田主丸。その初めての町誌は、9年6ケ月の長い時を経て、96年に発刊されました。  

田主丸町誌
「水の記憶」と「ムラとムラ人」

耳納連山と筑後川に育まれ

 編集は汗とホコリにまみれながら土蔵に眠る古文書を掘り起こすことから始まりました。聞き取り調査によって記録された祭りは1500件にも及びます。町の枠を超え、筑後川流域の中で田主丸町をとらえた「川の記憶」、田主丸町の風土と歴史、人を描いた「ムラとムラぴと」は、自然と日々の暮らしを撮り続けた田主丸生まれのフォトジャーナリスト日野文雄さんの写真とともに綴られています。  「この本は若々しくみずみずしい苗木。読み手によって亭々たる大樹となることを願う」という序文の言葉どおり、地域史に対する新しい服差しをもったこの町誌は、読む人に深い感動を与え、毎日出版文化賞、西日本文化賞を受賞しました。耳納山と筑後川に育まれた歴史と風土、そして時代の中で新しい価値観を受け入れてきた田主丸町の気骨と営みを知る三冊です。  

映画「筑後川」のポスター。町誌を読んだ東京の映像政策会社の社長が筑後川を自家に見てみたいという相同に駆られ、翌日、田主丸へとやってきた、日野さんとの出会いが一つのきっかけとなり、筑後川の源流から加工をたどった一本の映画が誕生した。

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